今の時代はCGで直ぐ作成できるので大がかりな撮影はないと思いますが昭和の40年ごろ
円谷プロ筆頭に特撮がさかんでした。なんといっても大がかりなイメージがあります。大変だったんだろうなあと思います。そこで仮面の忍者赤影の撮影トリック(方法)をまとめてみました
白影の大凧の撮影トリック(方法)はこんな感じです
仮面の忍者赤影の中ででてきた大凧、第2話で白影さんが上空から凧にのって登場したときは子供の時はビックリしたと同時に凧にのれるなんてうらやましかった記憶があります。私たちが子供のころ正月と言えば凧あげ、遊ぶ道具が限られていました。よく凧あげをして電線に引っかけたことがありました。この凧にのって空を飛ぶことができたら・・なんて想像したり友達とお話したことが、よくありました。この撮影方法はクレーンから釣り合上げるという大がかりなセットだったらしいです。撮影は下の方から、凧が人を乗せて飛んでいるようにみえるんですね。「影」と書いた布の裏から白影が顔をだして「赤影殿~!」という、みんなが思い出すシーンがありますよね。
スタジオの中で凧を撮影するときは前面から大型扇風機で風を起こして、いかにも飛んでいるように見せていたようです。空中戦など多々ありましたね。凧のシーンはこの年になっても鮮明に覚えています。子供の心の中に強烈な印象として残っています。あれから60年近く経っており、個人で空を飛ぶ方法は凧でなくてもいろんなことができるようになりました。白影さんもうらやましがっているかもしれません
むささび道軒との戦い
白影の操る大凧のシーンでもうひとつ思い浮かぶのが第2部卍党編のなかのギアマンの鐘のそう雑線での1コマで凧が半分に割れて空中でむささび道軒と闘うシーンではないでしょうか?ご存じの通りなぜか空中でピョンピョン飛び跳ねるんですね。白影が凧から離れて空中でピョンピョンとびはねるんですね。そのおかげでむささび道軒がバランスを崩して腰砕け状態・・・??空を飛ぶ忍者なんですが・・・おかしなストーリーでした。このシーンはいわずとしれたトランポリンが大活躍していました。室内でトランポリンをおいて俳優陣がピョンピョン飛び跳ねるという撮影風景だったようです。確かに子供は喜ぶシーンですね。
大きなカエルの怪獣 千年ガマの足もクレーンで吊っていた
クレーンでの吊りと言えば、千年ガマの足だけのシーンがありました。バタンバタンと歩くシーンやガマとの戦闘シーンですねガマの足に刀で突くシーンですね。撮影するときは足だけ制作して上記のシーンを作っていたようです。どうでしょうか、昭和の時代を考えればもっともな撮影シーンではないでしょうか。
お寺のお堂とか、こわされるシーンなど模型も特撮ならではですね。建築物を破壊するシーンは仮面の忍者赤影よりもウルトラマンシリーズの方が印象深いですね。
第2部ポルトガル船での骸骨との戦い
第2部ではあの気持ちの悪い骸骨がいましたね。不気味なポルトガル船、その中で赤影達が対決したのは骸骨でした白いカラカラなる骸骨、踊っているような雰囲気があったのですが、これも子供の時見た強烈な印象なので骸骨は動くときあんな感じになるんだと思ってしまいました。この骸骨の撮影は赤影たちとのチャンバラシーンはマリオネット式で撮影されていたようです。確かにそんな感じですね。裏方さんも大変だったでしょうね。
白蠟鬼に捕まるシーン
第2部の大きな白い手も忘れられない映像(忍術)でしたね。白蠟鬼というおじいさんのような忍者でした体は小さくなることができ手は巨大に!大泉滉演じるペドロと赤影が大きな手に挟まれる(捕まれる)シーンは下でその大きな手を支えていたようです。この下で支えるスタッフが大変だったようですね。
他の気になるシーンはこんな感じでの撮影です
大まんじの撮影
タイトルバックにでてきた卍党の下忍達が水の中から飛び出して斬りかかってくるシーンは東映の第12スタジオでやっていたらしくバックはブルーをかけて大まんじの梯子の上での斬りあいは大変だったらしいです。下からバケツで水をかけたりして、梯子の上はグラグラでかなり撮影に苦労したようです。ドラマの中での梯子の上でのシーンはホースから水を出して、水しぶきのように撮影していた個所もあるようです。
第4部の顔のない忍者
これは偽の赤影が登場するシーンですね。もう一人の赤影さんは、坂口祐三郎さんに背恰好が似ているということで俳優の波多野博さんが扮していましたね。闇の黒像の役でした。第一部でも傀儡甚内の役をしていました。この波多野さんは傀儡甚内のときの顔は黒色、黒蔵のときの顔は白色にして奮闘していました。
子供の忍者の対決
第4部の9話でした。青影と引導坊の息子鬼若との対決のシーン、覚えておられるでしょうか?子供忍者たちが怪獣に化けて対戦していました。竜とガマガエルに化けていました。そのなかの竜のほうですが長~い尻尾が画面上にありましたが、これは尻尾を途中で分断して画面の前の方に曲がっているようにみせ、尻尾を長く見せていたようです。確かに確認すると長く感じました。素晴らしいテクニックですね。
他にピアノ線で赤影を吊るして空を飛んでいるシーン、この手法は特撮ならではですよね。坂口祐三郎さんはご存命当時、クレーンで多々つるされていたようです。
まとめ
CGのない昭和の時代なので、どれもこれも手作り、役者から裏方まで苦労されたことがわかりますね。当時の苦労話は時間がたつと興味がわきますね。人の成功の武勇伝は全然興味がないのですが苦労したこと失敗談は非常に興味があります。昭和の楽しいひと時懐かしいですね。
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